2023.04.19

ケィディケィ株式会社

代表取締役 佐藤武志

ケィディケィ株式会社

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

弊社は1969年、私の父にあたる先代によって創業されました。 事業内容としてはあらゆる産業向けの製造装置に用いられている「エンジニアリングプラ スチック」の部品の製造を行っています。 私は幼い頃からこの仕事に親しんでいたこともあり、高校は工業系の学校を選択した他、 卒業後はすぐにでも家業を継ぐつもりでいました。

しかし「いろいろと見聞を広げてほしい」という両親たっての希望により情報処理系の専門学校へ進学。当時主流であったCOBOLやBASICといった言語を学び、SEとして従事することになりました。しかし学校の延長線上のような職場環境に働く意義を見出せず、結局入社した年の12月には退社。 しばらくアルバイトをしながら今後の仕事について考えていたところ、やはり自身には家 業を継ぐ以外の道はないと確信したことから翌年の4月にKDK株式会社へ入社し、2007年に 代表取締役へ就任しました。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

入社した当初は右も左もわからず、ただ1日1日の仕事をこなすことに精いっぱいでした。 さらに1990年代にはインターネットの出現によってさまざまな価値観が揺らぐこともあり ました。 しかし代表に就任して以降、真に大切なことはK「顧客要望や環境配慮に対して」、Day「日々努力し、社会貢献して」、K「企業繁栄させ輝く未来へ」の社訓に則り、この地球上で存在 価値のある企業になることだと思い直されました。

地球上というと何やら大袈裟なようですが、要は弊社の品物を必要としてくださるお客様 のために愚直に働いていくことが事業の根幹であるというのが今の考えです。 また、弊社の存在価値を高めるための新たな事業づくりも常に視野に入れています。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

「自分のやりたいことができる状況」はやはりシンプルに幸せだと思います。そして生活をしていくためにはどうしてもお金を稼がなければいけないとなると、仕事は 幸福におけるキーポイントと言えるでしょう。

すると、毎日毎日嫌な仕事をしてお金を稼ぐよりも、自分のやりたいこと、楽しいと感じ ることでお金を稼げる方がよりよいですよね。 なぜなら人は自分の好きなことであれば、徹夜になろうが何だろうが苦労と感じないから です。

Q

今後の目標について教えてください。

仕事をしていれば必ず悩んだり苦しんだりという時期がありますが、だからこそビジョン に共感できる会社で、自分の好きと思える仕事に就けることは何よりの幸せではないでし ょうか。

その労働の対価として得た報酬で、家庭を築いたり好きな趣味に没頭したりとプライベー トにおいても自分のやりたいことができればなお素晴らしいと思いますし、私は社員に対 しても自分の家族に対してもこのような幸せを実現してほしいと思っています。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

「働く」ということをいかに楽しくできるかどうかがやはり大切だと思います。そのためには、自分が将来何になりたいか、何をしたいのかをできるだけ早く見つけるこ とです。 その時期が早ければ早いほど幸せに近づきやすくなります。 また、私のこの年齢になっても世の中にはこんな仕事もあるのかと驚かされることが多々 ありますから、若い皆さんにおかれては特に未知の職種が多いのではないでしょうか。

したがって若いうちは、世の中にはどんな仕事があるのかという視点を大切にして積極的 に外へ出て頂き、いろんな経験をしたり、多くの人と接したりしながら自分が「これだ」 と思えるものに1日でも早く出会って頂きたいなと思います。