2022.07.01

FPサテライト株式会社

代表取締役  町田 萌

FPサテライト株式会社

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

学生の頃よりファイナンシャルプランナーとして独立しようというところで動いておりました。高校の頃までは部活動に精を入れておりまして、勉強は二の次三の次吹奏楽部に打ち込む高校時代を過ごしておりました。非常に厳しい部活でしたので、少し精神的に落ち込んでしまった時に音楽以外の道をというところで考え始めました。

高校は普通科と商業科がある学校でしたので、商業科に進んでいたのですが、簿記の勉強などは非常に好きで、商業の知識が生かせる職業というので高校時代に調べておりましたら、ファイナンシャルプランナーという仕事を知りました。興味本位から始まったのですが、お金の広い知識を持って、お客様の課題を解決するというところに非常に魅力を感じ、高校時代にファイナンシャルプランナーになろうと思いました。

そこから大学の商学部に進み、その先の将来のことを考えていたのですが、新卒はおろか中途でもファイナンシャルプランナーの仕事ができるところがまずありませんでした。独立するしかないのだなと思ったのが二十歳の頃です。そこから独立を目指して動いていました。新卒で税理士事務所に一年ほど勤めていましたが、その後、24歳の時に独立をしました。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

弊社のこだわりとして金融商品をあえて取り扱っておりません。なぜ取り扱っていないかというと、業界的にファイナンシャルプランナーと名乗って独立をしている方、その中でも多くは保険、証券、何かしら商品を取り扱っている、あるいは不動産でしたり何か商品を扱っていて、お客様の相談の中でそんな自分が取り扱っている商品を薦めるということが非常に多くあることの実態があるからです。その各社によって、あるいは商品によって販売手数料が異なるのですが、ノルマを達成するために手数料が高い商品をお客様におすすめするということが業界でも非常に問題視されております。

弊社の専務が私の主人なのですが、もともと外資系の保険会社で外交員をやっておりました。やはりその非常に無茶な販売現場ですとか、詐欺に近いような勧め方をするような現場というのも目の当たりにしてきたそうです。両者の見た現場の風景から、保険を扱っていながら、お客さんのためにというのはやはり限界があるという見解として一致しました。弊社としては可能な限り、しっかりとお客様にとって正しい情報をお伝えし、相談に乗れるようにというところで仕事に対してポリシーを持って取り組んでおります。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

FPはお金のことを取り扱っておりますので、経済的にどれだけいいかというアドバイスに終始をしがちです。私としてはそれだけに終始したアドバイスというのはできるだけしないようにというのは心掛けています。例えばその保険なんかは非常に分かりやすいのですが、試算や様々な条件を勘案すると保険でなくてもいいというケースが多いのですが、今入っている保険をやめるというのも非常に勇気がいる選択です。

そういった方に保険の解約を無理に勧めないというところは心がけております。ただの経済的な損得だけではなく、精神的にどうかというところも心掛けてアドバイスをするようにしております。そういったように精神的に満たされているかどうかというのは、幸福というところに大きく関係すると思います。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

私自身も若手の部類に入るのかもしれませんが、曲がりなりにも数年やってきて、やはり
最初は色々試行錯誤や、なかなか経験値が足りなくていろいろ壁に当たるっていうことは多いのかなと思います。私自身もこの六年間非常に色々なことを試行錯誤しながらやってきたので、社会に出てすぐというところだとやはり様々な壁に当たることはあるのかなと思います。

日本の教育では失敗はいけないことのような風潮が非常にありますので、失敗した時に自分は駄目だと責めてしまう、周りにも責められてしまうことは状況としてどうしても出てきてしまう風潮があると思います。ですが、失敗しない人間はいませんので、若いうちに失敗をしておいた方がやはり年齢を重ねたときにそれが活きると思います。失敗を恐れずに様々なことにチャレンジしていただければなと思います。