2023.03.13

株式会社TOTAL FLOW 

代表取締役 鈴木賢志

株式会社TOTAL FLOW 

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

弊社は今期18期目を迎える会社ですが、もともと私がホテル出身ということから、ホテルで培ったものを事業化できないかと考え、当初はブライダル事業で会社を立ち上げました。その後、2年目から出張でマグロの解体ショーを行う事業を開始し、現在ではブライダルと完全に逆転する形で弊社のメイン事業となっています。

マグロを取り扱い始めたきっかけ、それは当時ブライダルの会場提携を打診してくださった飲食店からの「鈴木さん、魚売らへん?」の一言でした。当時タイミングよくマグロ解体ショーを間近に見て興味を持っていた私は、ブライダルで培った演出力をこのショーに反映させれば、老若男女のお客様にご好評頂けるエンターテインメントを展開できるのではないかと、マグロ事業に乗り出した次第です。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

私が独自に設けている人生3訓は、「謙虚・誠実・素直」です。特に素直に喜べる姿勢や、良くないことが見受けられたときに駆け引きすることなく率直に「いけない」と言える素直さは、社内のスタッフに接するときは特に重要だと思っています。

一方、外部に対しては誠実さが最も大切だと思います。私達は付加価値を提供することがミッションですので、いわば説明した通りのものをきちんと提供できているのか、お客様に響くような感動がお届けできているのか、これらの点が守れて初めて誠実さが伝わるのであり、会社としての信頼も打ち立てられると思っています。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

私達は基本理念として「本物の幸せを追求・達成しよう」と掲げています。「本物の幸せ」の定義は人それぞれ異なるかと思いますが、私はなりたい自分になることがその1つではないかと思います。たとえば仕事ができるようになることもそうでしょうし、満足のいく給料をもらって、できることの選択肢を増やしたいというのもそうです。自己実現を成し遂げることは、幸せの本質だという気がしてなりません。

もう1つは、自分のファンがいてくださることです。やはり人は1人では生きていけませんし、必要とされることで生きがいを見出す生き物だと思います。たとえば沢山のお客様の中に、個人的に自分の名前を呼んでくださるようなファンの方がいると想像したらどうでしょう。仕事へのやりがいと幸福感が心の奥から沸き起こるのではないでしょうか。よって、社員達には個人的な目標達成と、仕事でのファン作りを意識してもらうことで公私ともに幸福実現に繋げてもらうようにしています。

Q

今後の目標について教えてください。

コロナ禍では大変大きなダメージを受けたものの、ふるさと納税の返礼品や伊勢丹様のECに参入させて頂いたり、マグロのチャーシューを新たに開発・販売したりと、この期間は今までになかったチャレンジをさせて頂けた期間でもありました。

現状、まだまだ数億というレベルの売り上げにしか達していない弊社ですが、2025年までには30億、そしていずれは100億円を達成したいと考えています。そのためにも、今後は出張でのマグロの解体ショーはもちろん、すべての料理にマグロが含まれたコース料理を提供する飲食店舗の拡大など、マグロを通じた「本当に美味しくて面白いビジネス」を追及し続けていきたいと思います。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

恐縮ながら、皆さんにお伝えしたいことは2点あります。1つはチャレンジするということです。若いうちはチャンスが多いことから何度でも挑戦できますし、たとえ転んでも回復力が高いというメリットがありますから、この絶好の機会を逃さず、何かに挑み続けてほしいと思います。続けてさえいれば、その姿を見た方が引き上げてくれる場合もありますし、必ず成功の方向へ導かれていくはずです。

2つ目は、どんな結果であっても周囲の人や環境のせいにしないことです。常に他責ではなく自責の意識を持つこと、そしてチャレンジの姿勢を持ち続けることで、皆さんの望む道はきっと拓けていくと思います。