
希望を取り戻す転機となる、父親からの信頼
転機は保険代理店をしていた25歳のとき、仲間を集めて共にハッピーになりたかったのですが、営業成績を上げるため、足の引っ張り合いをする人たちの姿を目の当たりにして、自分が何のために働いているのか分からなくなりました。その環境で寝る間も惜しんで働いているうちに、右足が原因不明のまひを起こし、電車でお年寄りに席を譲られることもありました。そして鬱状態になり、実家で療養を余儀なくされました。
先のことも考えられずに日々を過ごしていると、父が買ったばかりのデジカメで私の顔を撮って、「ほら、いい顔をしているだろう?」と写真を見せながら、「お前なら絶対できる」と声をかけてくれました。
自分でも自分自身のことを全く信じられなかったとき、父が信じてくれている、ということを実感しました。父が私を信じてくれたように、みんなが自分の可能性を信じながら、能力を発揮して、協力し合える社会をつくりたいと考えました。“一人ひとりが最高の力を発揮している集合体”という意味を込めて2007年、ONE'S BESTを創業しました。