2023.05.16

株式会社4U

代表取締役 上田雅人

株式会社4U

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

20代の頃は登山ガイドとして働き、山にのめり込むような生活を送っていました。しかしある日、街でロープにぶら下がって窓を拭いている方を見かけ、ロッククライミングをしていた自分ならできるかもしれないと登山ガイドの傍ら、副業でロープ作業を行うようになったのです。

そして30歳で家庭を持ったことを機に収入の不安定な登山ガイドを辞め、ロープ作業で独立起業することを決意しました。31歳からはまず高所のクリーニング作業をメインに個人で事業を開始し、ゆくゆくのことを考えて塗装や防水工事にも対応できるようになりたいと関連会社で修行を行いました。

その後、個人事業を開始してから6年が経った2016年7月に弊社を設立した次第です。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

ロープを使っての高所作業は当然ながら危険をともなう仕事ですから、「安全」という点は最も重視しています。そこで安全性を担保するために取り入れているのが欧米発祥の「ロープアクセス」と呼ばれる技術です。

法人化する前までは、ブランコと呼ばれるアルミ製の板に腰を掛けての作業がメインでしたが、ロープアクセスの方が各段に安全性が高く、今後日本のロープ業界の主流になっていくと考えたことからこちらへ切り替えた次第です。

ただ技術を取り入れるだけでなく、世界にも通用するような最先端の道具を適宜取り入れるよう努めてきました。結果、お客様の層を広げられたり、社員の仕事に対する安心感および会社に対する信頼性を高められたりとさまざまな好影響に繋がり、会社自体が一回り成長できたと自負しています。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

私が思うのは、たとえば「人よりも多くの給料がもらえた」「人よりいい車に乗っている」など他者より優れていると感じられたときに、人は目先の幸福感を得やすいのではないかということです。

しかし優越感は「自分より多くの給料をもらっている人」「自分よりいい車に乗っている人」が出現すれば、たちまち劣等感に変わってしまいます。つまり他社との比較に幸福を感じているかぎり、私達はずっと幸せになれないということなのでしょう。

では真の幸福とは何かといえば、人と比較するものではなく、人と共有できるものを指すのではないかと思います。たとえば山に登っていい景色を見たときに感じる幸せや、会社が掲げるビジョン・目標を皆で達成したときの充実感、一体感などです。

だからこそ弊社は自社の発展よりもむしろ、自社が持っているノウハウを共有することで同業他社や業界全体と共に発展し、真に幸福な会社になりたいという思いが強くあります。

Q

今後の目標について教えてください。

直近の目標は、東京本社と埼玉営業所の他にも横浜、大阪、名古屋、福岡など全国に支店を拡大していくことです。

また我々のロープアクセスという仕事はまだまだ世に知られていないのが実態ですので、我々がしっかりと安全な作業を行い、なおかつ品質の高い仕事をして実績を残していくことで大手企業を中心に案件数を増やし、徐々に仕事の認知度向上を図っていきたいと考えています。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

建設業というとあまり良くないイメージを持たれている方が多いかと思いますが、職人の仕事は世の中の暮らしを守っていくのに不可欠で、なおかつ非常にやりがいのある誇り高い仕事です。

特にロープアクセスは他に類を見ない特殊な仕事のため、まだまだ業界自体にも発展の余地があります。仕事を通じて自身を高めたい、可能性を広げたいと思っている方はぜひ挑戦してみてください。

建設業界はかつて有給や社会保険、残業代の支給など基本的な待遇がなっていない会社も多くあったのですが、今は時代の流れと共にどんどん変わってきていますし、弊社も育休や子育て支援を取り入れるなど、皆さんが安心して働ける会社づくりに注力しています。ぜひ1度覗いてみて頂けると嬉しいです。