2022.09.06

株式会社西部開発農産

代表取締役社長 照井勝也

株式会社西部開発農産

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

弊社は昭和61年に設立された会社で、先代は私の父です。農家の長男として生まれて、私は小さい頃から、昔は「長男は後を継ぐのが当たり前だ」というような教育をされていました。大学時代に居酒屋でアルバイトをしていたのですが、私は大学を中退して、そのままそこのアルバイト先に就職しました。アルバイト期間を合わせて7年くらいお世話になり、平成5年に帰って来ましたが、そこからは、ずっと生産業務の方に携わって来ました。

先代はとにかく現場第一主義で、日曜だろうが、休日だろうが、そんなの関係ないみたいな感じで、ずっと現場一本でやってきました。平成24年に先代から引き継いで、代表取締役になりました。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

もちろん経営ですから、利益を出して成り立たせていくことが一番ですが、この地域に必要とされる会社でありたいなとは思いますね。先代からの考え方ですが、結局、離農される方の農地を私たちが担い手として引き継ぐ訳です。しかし、その農地は条件の良い所だけでなく、条件の悪い所もたくさんあります。その条件の悪い所というのは、中々引き受け手がいなかったりします。先代の考え方は「とにかく来たものは受けろ」という考え方でやってきました。その考え方があったからこそ地域の信頼も出来てきましたし、ここまでの経営面積に拡大することが出来たのかなと思っています。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

もちろん会社の経営は利益も大事ですが、その自分たちだけでなく、会社にとっての利害関係者ステークホルダーがたくさんいるじゃないですか。自分の会社だけ良くなろうと思っても、それは間違いだと思います。Win-Winになる関係が作れるような、そういう関係じゃないと、上手くいかないと考えています。

Q

今後の目標について教えてください。

ただ単に上司から言われた事だけをやるのではなく、自分が与えられた仕事をどうすれば良くなるのかというのを自分で考えてもらって、それでどうやって進めていくかというのを考えながらやってもらう。そうする事によって一人一人がやりがいを持ってやってもらえるような、そういう会社にしたいと思っています。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

今、日本の食料自給率はとても低い状態です。食料は人間が生きていくうえで必要不可欠なものです。それを日本は多くを輸入に依存しています。これは危険な事だと思います。いつでも自由に輸入出来るかと言ったら、それは間違いで、国際情勢などでも常に変化していきます。なので、皆さんには食料の大切さというのを理解して頂きたいですね。