
現在の仕事に就いた経緯を教えてください。
中学生の頃より建築設計や教育、医療福祉の分野に関心を持っていました。教育については、高校時代の恩師の勧めもあり、教員免許を取ったものの、採用試験に落ちたことで終わりを迎えました。結果として、医療福祉関連が、今の私のライフワークとなっています。
大学卒業後は中堅ゼネコンの名古屋支店に勤務した後、医療福祉の道へ進むべく、浜松の社会福祉法人に採用され、その基幹病院で約10年勤務しました。そもそもは医療福祉関連のアーキテクチャを通じて人様のお役に立ちたいと考えていたので、結果的に、日本で初めてと言われたホスピスの設立に裏方として参画できた事、また、最先端の医療機械を導入し、院長を中心に職員が一丸となって、患者様の治療に立ち向かう姿勢が法人の理念である『隣人愛』を学ぶきっかけとなり、今日の地域密着型の高齢者事業に取り組む原点となっています。
その後、念願だった同法人の企画部に異動となり、神奈川県、東京都、千葉県において、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ケア付き高齢者住宅等の公設民営型を含む新規事業を手掛け、実現に至りました。今日迄、その運営が脈々と続けられ、首都圏の高齢者の皆様の一助となっており、大変嬉しく感じています。また、バブル崩壊直後、法人内で営業部門が開設され、初代入居者募集センター長に就任しました。その後、有料老人ホーム「浜名湖エデンの園」の園長を経て、法人本部経営企画部長に就いた後、早期退職して、それまでの医療福祉分野における実務経験をもとに平成20年8月に、株式会社泉メディカルサービス研究所を設立しました。代表取締役社長に就任して、今日に至っています。