2023.03.01

株式会社保険審査サービス

代表取締役社長  三宅真人

株式会社保険審査サービス

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

宮崎大学にて体育教師を育成するコースに在籍していたのですが、2回生のときに膝の靭帯を2本切る大怪我を負い、やむなく退学。その後、飲食店でのアルバイトを通じて飲食店経営に興味を持ち、20歳から28歳くらいまでショットバーの経営を行っていました。

しかし結婚と出産を機に昼型の生活へシフトしたいと考え、転職先を探しにいったハローワークで、「事故調査員」という職種に興味半分で応募したのがこの業界に入ったきっかけです。保険審査サービスに入社後、まもなく私が宮崎営業所の所長として任命されることになり、さらに3年目で全国8営業所のうちトップの成績を出す営業所として発展させたことから、今度は先代が取締役として抜擢してくださり、現在の立場に至っています。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

できるだけ早く仕事に取り掛かるスピード感と、情報をきちんと伝える正確性、それからクライアントである保険会社様が何を求めているのか、そのポイントを外さないことです。当たり前のことのように思えますが、今この立場に立ってみると意外にその当たり前ができていないことが多いと感じさせられます。裏を返せば、これらすべてを私が社員時代から積み重ねてきたからこそ、この立場に就けたのかもしれません。

また経営者としては、社員達に「この代表ならついていっても大丈夫」と思ってもらえるかどうかが非常に重要だと考えています。よって、日頃から朝は誰よりも早く出社し、夜は遅くまで残るといった姿勢を社員達に見せられるように努めています。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

会社にとっての幸福とは、しっかり利益が出せていて、なおかつ社員にも還元できている状態を指すのではないかと思います。また働く社員達も、会社に求める幸福といえばそれが一番になるのではないでしょうか。よって、私は利益から最低限の必要資金を除いた後は、少しでも多く社員達に還元できるように努めています。

弊社では賞与制度がないのですが、私の代になってからは年度末にある程度の利益が見込めそうなときは「年度末手当」の支給を開始しました。少額のときもありますが、それがささやかでも皆の幸福に繫がると信じています。

Q

今後の目標について教えてください。

弊社の給与体制は、固定給+歩合制で、つまりどれだけ調査をしたかによって給与が大きく変動するようなシステムになっています。しかし世間の異常な物価高をカバーするためには、やはり社員達の固定給部分を厚くする、調査料の単価を上げるといった対策が必要です。

給与において歩合の割合が大きいと、より稼ぐためになかなか仕事を休まない・休めない社員達が出てくるといった弊害もあります。プライベートの時間や家族に支障をきたさないためにも、今後は休んでもある一定の給与が保証される体制を整えなくてはと考えています。また、これまでなかなか設備投資に時間や資金を割いてこれていなかったのですが、業務効率化および社員の負担軽減を目指して、働きやすい環境整備にも注力していきたいものです。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

私は現在43歳で、入社して13年目で現在の代表という立場に就いています。これは通常であればなかなか考えられない異例のスピード出世と言えるのではないでしょうか。ではなぜ私がここまで上り詰められたのかといえば、それは私個人の努力もありますが、やはり宮崎営業所時代に可愛がってくださった先輩方や、私を役員まで引き上げてくださった先代の存在が非常に大きかったからです。

そんな私ですから、人と人との出会いは本当に大切なものだと断言できます。現在は家にこもりがちで、ひいては画面越しに人と会話をすることが多い時代ではありますが、できるだけ外に出てさまざまなことを体験し、人との出会いの輪を積極的に広げていってほしいなと思います。