2023.05.16

株式会社ライフクリエイト

代表取締役 有冨 修

株式会社ライフクリエイト

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

もともとは建築関係の営業職に従事しており、その後便利屋を開業しました。特に何か大きな目的があったわけではなく、「住宅に関する仕事なら自分を食べさせるくらいはできるのではないか」といった軽い気持ちでした。

しかしお客様とのやり取りを通してたくさんのことを勉強させて頂いたり、感謝のお言葉を頂いたりすることでこの仕事の素晴らしさに目覚めていったという流れです。リサイクル業に注力し始めたのは、便利屋業で遺品整理や不用品回収をする機会が圧倒的に多かったためです。

当時はまだまだ使えるものでも捨ててしまわれる方が多く、そういったものを無料で引き取ってリサイクルに活かしてはどうだろうと考えました。そこでコンサルタントの方の意見を仰ぎながら自分流のリサイクルショップを立ち上げ、現在に至っています。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

事業の根底にあるのは、仕事を通じてお客様はもちろん、関わるすべての方に喜んで頂きたいという思いです。その思いを実現すべく、「素直・感謝・成長」という3信条を日々の判断や選択の基準としています。

具体的に心がけているのは次の3点です。

「どんなときでも我を押し通すことない素直さを持つ」、「役職が上がっても、素直な気持ちで「ありがとう」と言えるような感謝の心を持つ」、「常に挑戦し続けることによって成長し、お客様満足と会社の継続的な発展を図る」。これらの理念は5年ほど前に、働くスタッフ達に特に意識してほしいこととして構築し、有言実行に努めています。

たとえば今年であれば本社移転と共に、ブランド品と貴金属をメインとした新規店舗の出店を4億円ほど投資して行うなど、会社として大きく成長するための挑戦を行っています。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

人間の基本的欲求は5つあると言われています。1つ目は健康的に生きていくための「生存の欲求」、2つ目は愛し愛される関係を望む「愛・所属の欲求」、3つ目は自分の価値を認められたいという「力の欲求」、4つ目は自分らしく自由でありたいという「自由の欲求」、5つ目は主体的に何かを行いたいと思う「楽しみの欲求」です。

私は、人の幸福とはこの5つの欲求すべてを満たしている状態を指すのではないかと考えています。当然、「健康面はあまり気にしないけれど、仕事をバリバリして自分の価値を認めさせたい」と考える人がいるように、各欲求のバランスは人それぞれ異なるかと思いますが、どこかがゼロになることはまずないでしょう。

したがって弊社では、スタッフ達に自分の理想の欲求バランスを人生のビジョンとして描いてもらい、その実現に向けて挑戦を促すように努めています。

Q

今後の目標について教えてください。

短期的な目標の1つとして現在チャレンジしているのが、「TOKYO PRO Market」への上場です。達成した暁には、西日本を中心に約40店舗を展開し、最終的には50億の売り上げを達成したいと考えています。

最近思うことなのですが、20年ほど前は社長が社員達に「社長はすごい人なんだ」となんとなく思わせることによって、皆を引っ張ることができた時代でした。しかし今はそのような見せかけは通用しません。つまるところ社長が企業理念を誰よりも体現しているような存在でなければ、誰も付いててこない時代になったのだと思います。

私としてはこの傾向を真正面から受け止め、今後とも有言実行を念頭に置いて常に挑戦と実践のスタンスを貫いていきたい所存です。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

とにかく挑戦してほしいなと思います。挑戦したときに出る結果は「成功」か「失敗」かの2通りですが、私はそこでぜひ失敗を失敗と捉えるのではなく、「学び」と考えてほしいですね。

10~20代は、まだまだそれが許される年齢だからです。結果が「成功」か「学び」の2通りだと考えれば、挑戦へのハードルも少しは下がるのではないでしょうか。

ぜひとも今の若さを無駄にせず、思い思いのことにチャレンジしていってください。