
現在の仕事に就いた経緯を教えてください。
先代が再婚した相手の娘が私の妻だったという経緯でこの会社に来ました。当時から比べると事業内容としては多少広げていますが、基本的な部分は一緒ですね。私は大手の住宅メーカーにいたので、この会社に27年前に来た時に、自分が思っている会社とは全然違う形でした。船居 辰男(ふない たつお)という先代がいて、船居辰男商店、社員は使用人。というようなイメージで私は見ていました。自分としてはきちんとした会社という組織にしたいなという想いでした。
2022.08.31
代表取締役社長 小田隆弘
株式会社コダマサイエンス
先代が再婚した相手の娘が私の妻だったという経緯でこの会社に来ました。当時から比べると事業内容としては多少広げていますが、基本的な部分は一緒ですね。私は大手の住宅メーカーにいたので、この会社に27年前に来た時に、自分が思っている会社とは全然違う形でした。船居 辰男(ふない たつお)という先代がいて、船居辰男商店、社員は使用人。というようなイメージで私は見ていました。自分としてはきちんとした会社という組織にしたいなという想いでした。
中小企業のポイントは、よく企業の価値として、特殊な技術とか特殊な商品とか、社長の手腕とか先見性など言われますが、私は社員のモチベーション、参加意識だと思っています。弊社では社員のモチベーションを高めたり参加意識を高めるために、経営数字を経営陣だけでなく社員全員で共有しています。毎月決算を作ります。10営業所がありまして、営業所別の損益も出します。会社や自分の営業所がどんな状態なのか、社員はその数字から予測ができます。
経営理念としては以下の三つあります。「私達は、住宅保全事業を通じてお客様の大切な財産をお守りいたします。私達は、お客様に満足していただけるサービスの提供、納得していただける工事をいたします。私達は、社員一人一人、我が社で働くことが、自分自身の将来の幸福と人間としての成長につながる会社を目指します。」
私はいつも社員の幸福とはという事を常に考えています。まずやはり経済的な部分です。私は住宅メーカーにいて普通のサラリーマンよりも給料をたくさんもらって自分の家も持っていましたが、ハードワークで家族とすれ違いの毎日を過ごしていました。そのことから持ち家で夕食を家族と一緒に食べられるというのが社員の幸せの一つの形かなという想いがあります。それを実現するために会社があると思っています。
それから自分の家を建てようと思ったら、その住宅ローンを払えるだけの給料を貰わないといけない。この二つを実現しないといけない。我が社は結構持ち家高いですよ。それを実践しています。幸せな仕事とは、自分の存在感を確認出来る仕事だと思います。この仕事は自分だからできた、このお客さんは自分だから契約が取れた、会社においてこの部分は自分がいないと会社は成り立たないなど、そんな意識ですよね。そういう感覚を持っていたら仕事は楽しいと思います。それと、ベースにあるのは会社の存続ですわね。会社がなくなってしまったら社員の幸せは無くなってしまいます。そんな事をいつも考えています。
会社の存続という事を考えると、世代交代というのが出てくると思います。私がこの会社に来た時は平均年齢が30歳ちょっとでしたが、もう20何年経って、今平均年齢50歳くらいになっています。現在10営業所があって、営業所の各所長はだいたいあと5年から10年で、60歳定年ですから交代します。その次を誰にするのかまだ見えない。ここらが一つのテーマですね。
出会いを大切にして欲しいですね。私も今ここにこういう形でいますけど、ここに来るまではさまざまな出会いがあってここまで来ています。自分の人生を広げるには人の出会いを大切にしてほしいですね。興味を持ったら気軽に声を掛けるべきです。そこで自分の道が開けるような気がします。自分の人生振り返ってみて。だから若い人は今から時間がたくさんあってさまざまな人に出会いますが、そこで少し一歩踏み出す勇気をもっていただけたら自分の人生が広がると思いますよ。