2023.02.27

株式会社エークラス

代表取締役 瀧野 篤

株式会社エークラス

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

大学に入学したものの、1回生の途中で退学し、仲間達と共にアフィリエイトを始めたことが人生初の起業でした。もともと真剣に学問を突き詰めたかったわけではありませんでしたし、それでも「自分達で何かがしたい」「何ができるだろう?」と仲間内で話した結果、起業という選択肢があがり、すぐにアクションを起こした形になります。

高校時代のアルバイトしか社会経験がない19歳の起業が最初からうまくいくわけはなく、手始めに着手したアフィリエイトでの1カ月目の報酬は、時給換算で10円程度と惨憺たる結果に。仲間達も離れていくなど非常に苦しい時期を味わいましたが、このときに死に物狂いで勉強したおかげで、数カ月後にはまとまった利益を得ることができ、21歳には通信営業事業、飲食業、アパレル業、浄水器メーカー業など、一時に多数の事業を立ち上げました。しかし概ね失敗。そこからは通信営業事業にのみフォーカスし、業界でのポジションを確立すべく光通信からキャリアまで猛勉強を重ね、現在に至っています。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

私はこれまで、社員全員が楽しいと思えるような最高の環境作りに注力してきました。仕事を楽しいと思えない、会社を楽しいと思えない状態は、環境に大きく左右されると考えているからです。たとえば同じような業種・業態の会社であっても、その会社の雰囲気や方向性、基本精神によって、社員がポジティブで仕事に対して能動的な会社になるのか、それとも淡々と業務をこなす会社になるのかはまったく変わってきます。

つまり、スタッフ1人1人が仕事に対して前向きで、弊社で働くのが楽しいと思えるような組織にできるかどうかが経営者としての私の仕事なのです。よって、その点に関しては創業以降、常に気をつけています。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

私個人の幸せは、自分で作り上げたこの組織の中で従業員1人1人がキラキラと楽しそうに仕事している姿を眺めていることです。従業員が仕事にやりがいや楽しさを見出してさえいれば、会社の売り上げも利益もおのずと伸びていきます。数字に追われて仕事をするよりも、ずっと良い形で会社の発展へ繋げられるのです。

つまり、従業員達がいかに楽しく仕事をできるか、私がその点を追及することが従業員達にとっても、会社にとっても幸福となり、それは代表である私にとっての幸せへ帰結する。そんな循環を促し続けていくことが、会社を経営するということなのかもしれません。

Q

今後の目標について教えてください。

現状、まだ従業員数100名にも満たない弊社ですが、年商100億円企業を目指しています。特に数字に強いこだわりがあるわけではなく、第三者から見て「ある程度の規模の企業」として認識してもらえるよう、「100億円」を達成すべき1つの目途としました。弊社にとっては通過点でしかありませんが、決めたからには必ずや達成できるよう、社員一丸となって邁進していきたいと思います。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

私自身は学生時代、「早くアルバイト先へ行きたい」「早く学校へ行きたい」という逸る気持ちを体験してきました。それはアルバイト先や学校が私にとって楽しい場所であったからに他なりません。だからこそ、今社会で「会社へ行きたくない」「仕事をしたくない」という人が大勢いることに驚いています。

しかし、仕事=嫌なものというイメージはあくまでその会社環境によるものであり、本質ではありません。私が「誰もが楽しいと思える組織作り」に注力しているのと同様に、楽しい会社、楽しい仕事を作り出すべく手腕を発揮している社長は世の中にたくさんいます。

もし、今社会に出ている人やこれから社会に出る人で、会社や仕事に対して苦のイメージしか持てない人がいたら、「楽しく仕事ができる会社環境」という点にフォーカスして、会社選びをしてみてください。少しでも良い結果に繋がるのではないかと思います。