2022.07.01

株式会社ウイング

代表取締役会長 樋山証一

株式会社ウイング

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

金属洋食器の地場産業として有名な新潟県燕市に四人兄弟の長男として生まれ育ちました。両親は金属加工の工場を営んでおり、親の仕事を継ごうと考えていましたが、大学進学受験の勉強をしていた高校三年の夏休みに父に呼び出されて「もう継がなくていい。自分の好きな道、これから自分のビジネスにしたいものを見つけなさい」と言われました。

跡を継ぐことしか考えていなかったので、目標が見えなくなり勉強も手につかなくなりました。それを見かねた父が新潟市に電子計算機(コンピュータ)専門学校があることを教えてくれました。友人が大学に進学している中、私だけが専門学校に行く事に劣等感を感じましたが、その後、システムエンジニアの会社に入社して、自分が作ったシステムでお客様が喜ぶことで仕事にやりがいを見出すことができました。27歳の時にIT企業を設立し、大変なこともたくさんありましたが経営者として続けてきました。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

お客様や私のアウトプットを待っている人たちの期待を超えようとやってきました。言われたことをそのままではなく、期待されるより短期間に、期待される以上に良いものを創って驚かせ喜んだ顔を見たいと取り組んできました。エンジニアの時にはシステムを、経営者になってからは企業価値を創ろうとやってきました。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

私自身もそうですけれど、多くの人は仕事をする目的として、自分自身や愛する人たちの幸せをつくるために仕事をしていますね。ウイングに集まってきてくれた社員も同じように考えているはずなので、幸せ創りを応援しないといけないと考えました。「社員とその家族の幸せを創る」をウイングのビジョンとして掲げています。自分たちがよければいい、お客様をないがしろにするということではありません。

自分たちの幸せ創りのために「お客様に喜んでもらう」「多くの人にウイングの存在価値、事業価値を理解してもらう」「社員の家族がウイングを自慢できるようになる」「お客様から仕事をお願いしたいといわれるようになる」ことになって、幸せを感じることができるということです。そのために、「自分の能力を最大限に発揮できること」「自分の夢に向かって走ること」「信頼し合う家族、仲間、同士と一緒に活動できること」を応援しています。

Q

今後の目標について教えてください。

日本のものづくり企業の経営をDXで支援しています。ウイングのDXやLowCode開発の技術や蓄積されたノウハウをもとに3年後に1000社の製造業を顧客とする目標を決めています。また、地域創生の社会貢献活動として、新潟県内のDX導入している企業約20社に取材しYouTube動画を作って、多くの中小企業に見てもらう活動を進めています。働き方改革、収益力向上が進み、企業が元気になることで、新潟県も活性化ができると信じています。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

若い人には「夢を明確に持ちなさい」と言っています。 夢(ゴール)の達成感、喜びを目指しながら活動していると楽しいです。若い時に様々な経験をしたり、チャレンジしたりすることが最も大切です。始めてやることは失敗することは当たり前です。どんどん経験すると、こういうことなのか!ということ理解できるようになります。経験すると、自分を進化させることができます。

頭の中でいくら知識があっても、それが自分の自信になりません。逆に失敗してもその後に改善できれば進化だと思います。それを若い人へのメッセージとして送ります。