
現在の仕事に就いた経緯を教えてください。
臨床検査技師として病院で勤務していたのですが、当時はバブルの後半という時代性もあってか青年実業家が増加していた頃で、私もその影響を受けて27歳で起業しました。しかし医療機器の販売を祖業としてスタートしたものの、現実は甘くなく、取り扱うメーカーすら見つけられない始末。
一方で臨床検査技師の資格を活かして始めたホルター心電図解析の受託業務はご好評を頂き、1人で事業を営むには困らない程度の利益を上げていました。その後、転機となったのは2000年の介護保険制度スタート時に福祉用具のレンタル・販売業と介護保険住宅改修事業に参入したことです。
その1年前にはケアマネージャーの資格を取得し、同時期に資格取得を目指す方々と面識を持てたことで、介護保険がスタートする頃にはすでにケアマネージャーとネットワークが築けていたことが大きかったと思います。その後、またたく間に鳥取県東部では業界ツートップとされるポジションまで登り、現在も福祉用具の自社開発など、介護を中心とした事業を展開しています。