2022.07.01

株式会社アメディア

代表取締役 望月優

株式会社アメディア

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

この会社は1989年に設立しています。子供の頃から目が見えませんでしたので、当時私は二十代後半で、就職活動もしていたんですけども、一般の企業に就職できませんでした。同時にコンピューターのことも勉強していて、コンピューターは目が見えない人たちにとって非常に大きな力になるということを感じ取っていたので、就職できないことと合わせても自分でやろうと思いました。

自分で仕事を起こそうということで、この株式会社アメディアを設立いたしました。主に視覚障害者向けの、情報機器パソコンを中心とした情報機器を用いた、情報処理情報の情報の授受をよりスムーズに行うということを目指しております。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

「情報とテクノロジーで障害者の自立支援、私たちは情報とコミュニケーションで人々がつながり技術と交流で障害者が自立できる環境作りを促進します」というのが弊社の経営理念です。障害者の自立支援というのが一番骨子にあります。私自身も目が見えないのですが、結局見えないとできないことが山ほどあるわけです。その情報と技術を使って、できないことを一つずつ解決していこうというのが、社会的役割だなと思っています。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

私は社員とお客さんの幸福を追求するということに非常に軸を置いています。社会に貢献している事の充実感が非常に有力な幸福感の一つかなと思っています。お客さんは、弊社の商品やサービスを利用する方たちなので、弊社のサービスである商品を利用して、自分の生活や仕事やいろんなことに役立っているっていう風に感じてもらえれば、それはお客さんの幸福感に貢献できてると思います。

私は気持ちの持ち方として、七対三の法則というのを自分で持っています。それは自己肯定度70%という比率が一番適適切だと思っています。つまり自分に満足してる人は幸福です。社員の中には、きちんと仕事をしているのに自己評価がとても低い人もいます。それは少し気持ちがめげているのかもしれないし、あるいは自分に厳しすぎてるかもしれないなと思います。そういう自分に厳し過ぎる人は少し気持ちを楽にしてあげたいなと思うわけです私としては社員一人一人の自己肯定度が70%ぐらいには上がるように一生懸命コミュニケーションを取ったりしています。

Q

今後の目標について教えてください。

障害者が歩きやすいバリアフリーマップの開拓です。実は今アメディアナビ広場というウェブサイトがあって、そこに様々な言葉の地図が出てるのですが、その言葉の地図は弊社の開発したナビレコというアプリで、実際にその地図を使って道案内されるようになっています。このナビレコ用の地図を全国に配備したいと思っています。システム作りはやっているのですが、なかなか収益化ができてないので、何とかこれを収益事業としてきちんとした位置づけができないと全国配備はできないので、現在そのバリアフリーマップ、障害者が歩きやすいバリアフリーマップの全国展開を目指して動き始めました。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

さっきも言ったように気持ちが順調な人は問題ないから、そのペースで頑張ってほしいですが、人によって事情はそれぞれ違うと思います。気持ちがものすごく萎えてるとき、落ち込んでる時というのがきっとあると思います。無理をしなくても自分のあるがままで生きていれば必ず良いことがあるという風に思ってもらいたいです。大事なことは、人と比較しないことです。過去の自分と比べて、過去よりいい状態になっていればいいのです。過去の自分から一歩ずつ上がっていくような気持ちの立て方で、毎日を過ごしてもらえたらと思います。