2022.07.01

株式会社アイ・ピー・エフ

代表取締役社長 中西宏

株式会社アイ・ピー・エフ

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

私の会社はフランスからランジェリー、インナー、ファッションの輸入をやっております。元々のきっかけは慶應義塾大学の時にKESSに所属しており、英語に携わっていた時に海外の仕事をやりたいなという思いがありました。それで海外で仕事ができる場所という事で入ったのが、赤井電機国際営業部です。

入社して一ヶ月後には海外に出張させていただきました。その後フランスの合弁子会社代表という事で28歳の時にフランスに赴任しました。フランス語も第二外国語でやっていたので、行って半年ぐらいで習得できました。フランスには結局8年おりました。日本からオーディオ・ビデオの輸入をやっていたのですが、自動車の輸入金額を追い越してしまいそれが大変な問題になってしまいVIDEOの輸入規制につながりました。

フランスでは初になるVIDEO工場を作り、600人くらい社員がいました。その後帰国命令が出ました。社長業でずっときてしまったので、帰国して元に戻っても課長止まりです。それはないかなと思い、独立することに決めました。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

一番の仕事のこだわりは、ナンバーワンを選ぶという事です。相手の企業は、よくお金持ちと付き合いなさいと言うのですが、お金持ちと付き合うとその人の人脈がまた自分のパワーになります。輸入するにしても、仕事というのは相手がナンバーワンであると、自分もナンバーワンに近づけます。

会社は人を育てると言いますが、会社を大きくするよりも良くしていく為には、人材が一番大事な事だと思います。個人事業主は別として、組織でもって動かすには人がしょっちゅう変わったらダメです。伸びない会社、ダメになる会社はころころと人が変わるところです。あと、これは究極の、私の命題でもあるのですが、今まで人を切ったことがありません。「継続は力なり」ということが言えると思いますが、やはり人が財産だと思います。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

経営というのは経営が安泰している、みんなが楽しく仕事をやる、そう言った事がもちろん前提だと思います。社員の給料を高くして儲けるというのではなく、いかに社会に貢献して世の中を良くしていくかという事が巡り巡って幸福な経営に繋がって行くと私は思っています。

少子高齢化で人口が減少していく中、これからの日本を活性化するのは女性の力だと思っています。日本は女性の社会進出が世界に比べて取り残されているといることを感じます。女性が社会により進出して、輝いて貢献できるようになっていくことが幸福経営につながるのではないかと思っています。

Q

今後の目標について教えてください。

女性の社会進出を進めて行くことを考えております。女性が現在抱えている問題としては、結婚・出産をしている方だとなかなか自分の自由時間がないという問題があります。社会に出て何かやりたいなと思うのは30代後半。優秀な方が沢山いらっしゃいます。その人たちを私はグループを作り縦横のつながりをサポートしてあげたいということで、活動しています。そのうちの一つとしてミセスコンテストのスポンサーをしています。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

私の経験からして、海外で生活してみるというのはとても大事なことだと思います。言葉を理解するよりも大事なのは相手が何を考えているかニュアンスを肌感覚で理解することです。日本人は海外と比べて非常に消極的です。それは歴史的にそれが美徳とされてきたからです。

隣の国の中国や韓国を見てみると、その中に若い起業家がたくさんいます。日本の女性は20代で起業家をやっている人はそういないですよね。やはりその年で起業している人はインターナショナルな考え方を持つ人が多いです。自分を変えるきっかけになり、世界に出ることができますので、若い方には機会があれば海外に行っていただきたいです。