2022.08.17

東新プラスチック株式会社

代表取締役 高橋 誠

東新プラスチック株式会社

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

弊社は1963年設立です。私は先代の社長の長男として生まれて、この会社を継ぐべくしてずっと育っているようなものでした。ですが、他の部分はいろいろ自由にさせてもらっていました。大学卒業後は電子部品、ICなどを輸入して日本に売る商社さんに入社しました。そこは開発部門と自社開発部門があり、私はそこの技術へ入りました。基本電気の会社だったので、ほとんどの人は機械の図面は描けるのですが、私には電気のそれができませんでした。このまま在籍しても多分そこまでのし上がる事もできないなと思いました。そこで父の会社に入れてもらえるように打診し、現在の会社に入社しました。それから私が代表に就任したのは2000年の36歳の時です。任された分、私がやりたい方向にやらせてもらえたのはすごく助かりました。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

「真面目に、実直に、丁寧に、嘘を吐かない」これをやっておけばお客様からの信頼は絶対いただけます。こちらが完璧に、もしくは丁寧にやっていけば、お客様が足りないところも補完ができます。それを感じて貰えれば東新にこれもお願いしようかということにもなっていくと思っています。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

物の豊かさの幸福というのは、自分の努力や能力次第で作って行くことができるものと思います。ですが、そこにいる幸福は、なかなか自分だけでは作れません。縁あって東新プラスチックに来てくれた方がその幸福というのを理解し、感じてくれるかというところは、なかなか難しいところだと思います。その為にやはり会社が豊かでないといけないし、経営者自身もそれは同じです。ここがギスギスしている会社は全体がギスギスする会社になってしまいますよね。そのようにならないように自分が穏やかにいるためには、気になる事が沢山あってはいけないと思います。なんでも放漫経営ではなく、会社もきちんと全体を見られる状況を作りたいです。

私は15、6年くらい前から取り組んでいる経営塾があります。そこの先生に出会ったこと。仲間に出会った事はすごく大きくて、要は社長の器が会社の器であり、それを大きくして深くするのか、広げて行くのか。その器からこぼれない会社でみんなが幸福だと思えるような会社にしていかなくてはいけません。そのためには「情の心、志の心、心」その三つの心を持って経営に携わるようにしています。

Q

今後の目標について教えてください。

今の時点でそれなりの利益幅が取れているのであれば、それを大きくして、今度はボリュームで利益を出せてくると思います。そこに気持ち良く仕事をしながら付いて来てくれる従業員がいて、それをもっと広げようと思ってくれる方を増やしていきたいです。小さな会社だから、社員は仲間という気持ちでやっていかなくてはいけません。少しずつ給料も上げて行ったり、みんなで食事に行くなど、そういった事も少しずつやりながらみんなで会社を盛り上げられるような会社にしていきたいです。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

弊社は新人を取らず、少数精鋭でやっています。若い方に言いたいのは、少なくとも一年から二年くらいは、そこに自分の居場所をきちんと作るまでは頑張らないといけないということです。進退については、その居場所が作れそうになった時、自分がここから這い上がれるかどうか、会社の中枢に入って行って行けるかどうかというところになった時に考えればいいのです。惜しまれて辞める人にならなくてはいけないと思います。それから他人に聞くことや、発言をすることに躊躇してほしくない。自分の成長を自分で止めないで欲しいです。