2023.05.18

大江運送株式会社

代表取締役 白川典人

大江運送株式会社

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

弊社は昭和44年に創業されて以来、変わらず競走馬運送事業を営んできました。私はもともと事業を継ぐ気は全くなかったのですが、20歳の頃、父の怪我を見舞うために地元を訪れたところ、事業について話をした中で心に引っ掛かるものを感じました。

当時は事業が好調な時期ではあったものの、会社の先行きを不安に感じたのを覚えています。そこから事業について何かと気にかける機会が増え、2~3年後には弊社へ参画、38歳の頃に代表へ就任したという流れです。

私の代になって以降、社内で変わったこともありますが、「現状に満足することなく、最善の上には最善がある。改める点があれば改める。常に挑戦を続けていく」。そのスタンスは先代から変わっていませんし、この先も変わらないと思います。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

自社だけが良い思いをするのではなく、お客様はもちろん、従業員、関係業者様も含めて皆がwin‐winで有り続けることが重要だと考えています。そのような関係性でなければ継続的に良好な関係性は構築できませんし、また維持できないからです。

また、実際の仕事に関しては北海道から茨城県・滋賀県といった地域への競走馬の輸送がメインとなるのですが、連続20時間以上の輸送を超えると、馬達に「輸送熱」と呼ばれる人間の風邪のような症状が出る確率が急激に上がるとされており、重度になると治療が必要となります。

そこで弊社では福島県にある提携牧場様と連携し、一定時間が経過した段階で馬を下ろし、半日休ませてからまた輸送に戻るという「ワンクッション輸送」を行っており、この体制が確立されている点は同業他社にない弊社独自の強みです。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

会社としての幸せは、「仕事へのこだわり」にも通ずることではありますが、まずはお客様から関係業者様まで、ステークホルダーの皆様に笑顔になって頂くことが絶対です。そして従業員達が仕事に誇りとやりがいを持ち、なおかつ家庭も円満な状態で毎日を過ごしてもらえたら、個人的にも非常に幸せだと感じます。

Q

今後の目標について教えてください。

この業界はある程度パイが決まっていますが、それでも従業員の拡充や売上増を図りながら会社拡大に努めていきたいと思っています。特にこの人手不足の状況においては、人材確保が最も大きな課題となるでしょう。ドライバーは常に募集していますので、この時代の中でも無くならない仕事とされているニッチで貴重な仕事です。もし興味がある方がいらしたらぜひホームページを覗いてみてください。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

今は激動の時代と言われる通り、非常に変化のスピードの激しい時代です。その中で大切なのは、やはりどれだけ変化に対して柔軟に対応できるかどうかではないでしょうか。皆さんには決して自分に諦めることなく、希望を持って、この世界の変化に置いていかれないように進化し続けてほしいと思います。