
現在の仕事に就いた経緯を教えてください。
弊社は私の祖父が創業し、三代続いている会社です。花火に関して身近な存在であったという事と、あとは私自身あまりサラリーマンになりたくなかったので、経営をしてしっかりと会社を成長させていく事が使命かなと思いましてこの職に就かさせていただきました。二年間、花火の修行をした後、現在の会社に帰ってきました。
2022.07.01
代表取締役 小口浩史
三遠煙火株式会社
弊社は私の祖父が創業し、三代続いている会社です。花火に関して身近な存在であったという事と、あとは私自身あまりサラリーマンになりたくなかったので、経営をしてしっかりと会社を成長させていく事が使命かなと思いましてこの職に就かさせていただきました。二年間、花火の修行をした後、現在の会社に帰ってきました。
「地域の発展、そして日本の繁栄に貢献していく」というのが我々の企業理念です。理念達成の一つの手段として花火を作って打ち上げています。皆さんご存知のように花火はお祭りや花火大会、イベント等で打ち上げていますが、花火を打ち上げることで、地域の人と人とを繋いでいき、地域社会や地域経済の活性化にも繋がっていると考えています。さらに、そのような事を弊社の従業員に常に言っており、我々が打ち上げた花火、が地域の方々を豊かにしていく意識で仕事をしています。
幸福というと人の気持ち、感情の部分が多いので、なかなか数値化できない部分があると個人的には考えています。抽象的なものを具現化するために弊社もが近年、積極的に取り組んでいるのは、SDGsです。私たちの企業活動が目的を達成する事をしていけば自ずと周りの人も幸せになりますし、内部に向けても、働き甲斐があるような環境を作って行けば、当然社員も幸せになっていきます。
自分だけでなく、みんなも周りも幸せになっていくというのが自分の中ではSDGsの捉え方なので、本当にそれに沿った活動をしていく、従業員に対して花火の打ち上げや新たな事業の説明をしていく時もそれに沿って説明していくという事は大事ですし、それが達成できた時には幸せな人がどんどん生まれてくると考えています。
自分の会社さえよければという考え方ではなく、同業他社、花火大会のスポンサー、地域の方々など多くのステークホルダーをより良くしていきたいです。それが、弊社の企業理念でもある日本の繁栄というのにも繋がっていくと考えています。それを達成するため、既存の花火製造や打上げる事業だけでなく、新しい事業を起こしていこうと考えています。これまで花火というと殆どの花火屋さんは、主催者さんからお金をいただいて、花火を打ち上げて、お客さんに喜んでいただいてお金を得るビジネスモデルでしたが、個人方向けにも花火の需要があるので、個人のお客さんにプロポーズや誕生日などお客さんの要望にお応えして、花火を打ち上げて、お客様が幸せになって欲しいと考えます。
さらに、もう一つ事業を起こしているのが、花火の原材料の製造です。やはり品質のいい原材料を製造して、全国の花火屋さんに販売して、質の高い花火をどんどん作っていただければ、それが私たちの地域だけでなく、私たちの原材料を使っている花火屋の地域でも良い花火が上がって、その地域の方々も幸せになりますし、日本の花火の発展にも繋がるので、そういった考え方でもっとみなさんを幸せにしたいです。
皆さんなりたい職業に向かって様々な勉強はしていると思いますが、自分の職の専門分野以外の事をどんどん学んで行って欲しいなと考えます。自分自身も花火屋なので花火の事もやるのですが、先ほど言ったSDGsの事もそうですし、歴史とかも結構勉強しますし、結局全てが繋がってきて、自分の知力胆力になってくるので、そういったものがこれからは大事になってきます。自分の専門以外の事も勉強してけば、自分の職の幅も広がりますし、豊かな人生を送れるのではないかなと考えます。