2023.03.13

ミノリフーズ株式会社

代表取締役 渋田大和

ミノリフーズ株式会社

Q

現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

創業者である父より、後継ぎを前提に会社を手伝ってくれないかと声をかけられたことが弊社に入社したきっかけでした。24歳で入り、代表に就任したのは35歳のときです。その間、現場のことはもちろん、ミノリフーズのよりよい発展のために父と共に経営を支えてきました。

よって代表交代に至った際は、先代が築き上げたものの良さは残しつつも、傍で見ていて不足していると感じたこと、先代が実現できなかったことにチャレンジしたいと強く思いました。特に今は変化の激しい時代ですから、次世代に最も理想的な形でバトンをつなぐためにはどうすべきかということを念頭に置いて、日々取り組んでいます。

Q

仕事へのこだわり、
新人時代からどういう仕事観を築いてきたのか

最も大切なのは人であり、人間関係だと思います。私個人でできることは限られていますし、そう考えると内外部にかかわらず携わってもらっている皆さんには感謝しかありません。よって、まずは周囲の人たちを満たしてあげたいというのが私の最も大きな思いです。個人的に追い求めているものとしては、常にワクワクドキドキしていたいというものがあるのですが、それもまた人との関係性の中で生まれてくるものだと考えています。

たとえば初対面の方とこれから関係を築いていこうというとき、若手をどのように育てていこうかと考えるとき、絶対に達成しなければいけない目標を定めたときなど、未知なる未来へ向かう際の緊張感がすなわちワクワクドキドキなのではないかと思います。そしてその緊張感は、必ずや自己成長に繋がるものです。よって、自分だけでなく社員達にもそんなワクワクドキドキできるチャンスをたくさん与えてあげたいと思っています。

Q

「幸福」や「幸せ」について、社長ご自身のお考えや、
感じることはありますでしょうか?

幸福についての考え方は十人十色だと思いますが、個人的に経営者にとって幸福な人生というのは、亡くなった際に「あの人はすごかった」と讃えられるよりも、「惜しい人を亡くした」と悔やまれる方ではないかと思います。

私自身はそのような人生を全うするため、周囲の人達をいろいろな意味で満たしてあげられるような経営者であろうと日々努力しています。満たすというのは、ただ相手の求めるものを与えて優しくするだけではありません。いろいろなチャレンジができる環境、ひいては自己を最大限高められるような環境を提供してあげることが、本当にその人の人生を豊かにするものだと信じています。

Q

今後の目標について教えてください。

上場するメリットはそのときのタイミングによっても変わってくると思うのですが、私自身はやはり、上場しようと思えばできる企業でありたいと思っています。それは、あらゆる角度から弊社を評価された際に恥ずかしくない会社でありたいという思いがあるからです。そのためにはクリアすべき課題も多くありますが、発展の途上にはそのように第三者の目をあえて意識することも必要だと思います。

まずは社内の従業員満足度を高め、きちんと適正な利益を得ながらも社会貢献を実現していける会社を目指していきます。そして、ゆくゆくは世界進出も果たしたいですね。この小さな島国の田舎町において、世界を股にかけるようなビジネスができる会社、そんな未来を思うだけでワクワクドキドキしてきます。

Q

最後に、若者へのメッセージをお願いいたします。

東日本大震災を経験した私が皆さんに伝えたいのは「どんなどん底でも這い上がれる」ということです。明石家さんまさんの言葉で「生きてるだけで丸儲け」というものがありますが、まさにその通りだと思います。人は堕ちようと思えばいくらでも堕ちられますが、逆に何か目標を持って頑張ろうとしている限り、必ず浮上できます。そこには個人の努力以外に、さまざまな人のご縁によるサポートも関わってくるからです。

よって、次世代のキーマンである皆さんにおいては、どんなときでも「死ななければ人生はいくらでもやり直せる」と考えて、いろいろなことに臆せず経験して頂きたいです。非常にシンプルなマインドですが、それこそが最強だと思いますから。